きらびやかな楼門が目印の徐福公園は、今から２３００年前、秦の始皇帝に仙術者として仕えていた徐福が、始皇帝の命により、不老不死の妙薬「天台烏薬（てんだいうやく）」を求めて、漂着した地のひとつが新宮です。徐福伝説は、江戸時代初期には一般的で、公園内の徐福の墓は紀州徳川家初代・徳川頼宣公による建立です。徐福は熊野の地に定住し、農業や捕鯨の技術を伝え、土地の人達からは、郷土の恩人として敬愛こめ、「徐福さん」と呼んでいます。徐福公園から約５００ｍ北にある、阿須賀神社の背後にある蓬莱山と、徐福伝説との関連が指摘されているとか・・・。徐福公園は、徳川頼宣が建立した徐福の墓碑を中心に作られた公園で、管理棟では徐福に関する資料を、展示したり売店では、天台烏薬からできた徐福茶の試飲ができ、もちろん販売もしています。ちょっと変わった味ではあるが、おみやげとしても人気がある。 ★　天台烏薬とは・・・　★ 常緑の低木で楠の仲間で、楕円形の形をした葉は、春か冬に日干しにして薬用に使用します。腎臓病、リュウマチ、胃病に効果。徐福が探していた幻の霊薬、不老不死の木といわれています。中国東シナ海沿岸から本州南部沿岸にかけて生育し、新宮市内の海岸部でも普通に見られます。