龍神村には「曼荼羅の滝」があり、空海が開いた高野山の麓にも位置しています。チベット曼荼羅を数多く所有する一風変わった美術館「龍神村曼荼羅美術館」です。釈迦によってインドに生まれた仏教は数百年もの試練を経て、７世紀半ばになって密教として再生しました。しかし、密教の大事な教えは言葉ではなかなか伝えにくいものであり、それを図解したものが曼荼羅（マンダラ）です。数多くの仏たちが描かれ、密教の深い知恵や広大な宇宙が凝縮されているといわれます。チベット曼荼羅の他にも百数十点におよぶ仏具や、 写真家・松本栄一氏が撮影したチベットの写真パネルを所蔵しています。本館で展示されている曼荼羅の中には、 一千年前に描かれたといわれている非常に貴重なものもあり、必見です。